健康成分として、イソフラボンという名前をよく耳にするようになりました。
誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
でも、その詳しい効能については知らない人が多いはずです。多くの人は、「大豆に含まれている成分で、なんだか体にいいらしい」という程度の認識かもしれません。
「女性ホルモンが関係しているらしい」ということまで知っているあなた、かなり理解している方です。
でも、大豆に含まれるイソフラボンが、女性ホルモンとどう関係していて、具体的にどのような効果があるのかまで知っている人はごくわずかかもしれません。
イソフラボン含有食品のテレビコマーシャルが頻繁に放送され、よく目にする名前なので、たいていは「よくわからないので健康にいいみたい」くらいの認識です。
そこで、詳しくみていきましょう!
イソフラボンは女性にとって全生涯にわたる健康をサポートする成分なので、効能を知って上手に活用したいものです。
植物が作りだす化学物質で、強い抗酸化作用や免疫力を高める効果があるものをファイトケミカルといいます。色素や香り、苦味の成分に含まれています。
大豆でファイトケミカルにあたるのがイソフラボンとサポニンです。
イソフラボンやサポニンには中性脂肪を減らし、血圧を下げる効果があり、動脈硬化や高血圧を防ぎ、そこから引き起こされる脳血管障害、心筋梗塞などの生活習慣病の予防効果が望めます。
イソフラボンは生活習慣病予防のほかに、女性の健康に役立つ効果もあると言われています。
イソフラボンはフラボノイド系ポリフェノールの一種で、化学構造式が女性ホルモン「エストロゲン」によく似ています。
通常、エストロゲンは女性ホルモンとして、動脈硬化や高血圧の予防のほかに、骨粗鬆症の予防、自律神経のバランスを整えたり、皮膚や粘膜を健康に保ったりする働きをしています。
ところが、40代後半くらいになると、エストロゲンの分泌が少なくなります。
ホルモンバランスが崩れて自律神経失調症となります。これが更年期障害と呼ばれる体の不調です。
医療機関ではホルモン補充療法などがとられますが、家庭でもエストロゲンのように働くイソフラボンを摂取するといいかもしれません。食べ物で減少したイソフラボンを補充するのです。
イソフラボンを食生活に組み入れることで、更年期障害の症状の改善に役立つことが確認されています。
女性は更年期以降、コレステロール値が上がり、太りやすくなる傾向がありますが、イソフラボンによってコレステロールの代謝を促し、スリムな体型を保つ働きを期待できます。
強い抗酸化作用は老化を防ぐので、がんの予防に役立ち、皮膚や粘膜を健康に保って弾力性のあるお肌をサポートします。イソフラボンにはダイエットとアンチエイジングという、女性にとって大注目の効能があるのです。
一日の摂取量の目安は40~50mgです。豆腐半丁(150g)で約30mg、納豆1パック(50g)で37mgですから、普通の食生活で楽にクリアできます。
サプリメントを利用するときは注意。多量にとると乳がん、子宮がんリスクが高まると、厚生労働省が注意を呼びかけています。