ストレスと体臭の関係

ストレスがたまっているあなた、最近体臭がきつくなったと感じることはありませんか?

ストレスと体臭、全く関係がないように見えますが、実は深い関係があるのです。

ストレスによる体臭の増加は、対人関係でのストレスの場合が顕著なようです。

「職場の同僚とうまくいっていない」とか、「上司にいつも怒られてばかりいて」とか、「お姑さんと関係が悪化していて」とか、「夫や恋人とすれ違いが多くて」と悩んでいるような場合、体臭が強くなりやすいのです。

ストレスがたまると、副腎から副腎皮質ホルモンやアドレナリンなどのホルモンが大量に放出され、皮脂腺の皮脂分泌を活発にします。またホルモンにより皮膚の角質層の新陳代謝が活発になります。

こう聞くと体に良さそうですが、厚くなった角質は皮脂腺の導管を閉塞させ、皮脂が皮脂腺のなかで溜まり、活性酸素が発生しやすくなってしまいます。

活性酸素は脂質を酸化させて過酸化脂質を生成します。

過酸化脂質も脂質を酸化し、さらなる活性酸素が作りだされます。こうなると悪循環です。

このような過酸化脂質の限りない再生産を自動酸化と言います。

わかりやすく書くと、

ストレスを感じる

ホルモンが大放出
 ↓
皮脂腺の皮脂分泌・角質層の新陳代謝が活性化
 ↓
厚くなった角質で皮脂腺の導管が閉塞
 ↓
皮脂が皮脂腺で溜まって活性酸素が発生
 ↓
活性酸素が脂質を酸化させる過酸化脂質を生成

過酸化脂質で皮脂が酸化

活性酸素を生成

このサイクルでどんどん増殖

という感じです。

この自動酸化は、体臭の原因物質となる短鎖の脂肪酸をもっとも増加させます。 

ストレスを抱えていると、皮脂腺から体臭のもとになる物質がどんどん生成されてしまいますから、発散させることが必要です。

体臭が気になるからと言って、強い香水を振りかけて、ごまかしても意味がありません。

根本的な原因を解決させるのです。

現在直面している対人関係ストレスを解消するのが一番ですが、一度こじれた人間関係の修復は難しいです。

無理に修復させようとして、もっとストレスを溜め込んでしまってはいけませんから、そこは自然の流れに任せるということで、別の方法でストレス解消するといいでしょう。

例えばカラオケに行って熱唱するとか、好きなスポーツに打ち込むとか、美味しいものを食べに行くとか(食べすぎには注意)、なんでもいいです。

自分が「これならストレスを忘れられる」と思える楽しいことを実践するのが大切です。

アクティブに何かに熱中するのが苦手なら、体がリラックスできることを探してみてもいいでしょう。

アロマテラピー、マッサージ、ぬるめのお風呂にゆっくりつかる、好きな音楽を聴くなどして、くつろぎながら精神を落ち着かせ、ストレスによる負荷を和らげていきます。

ストレスは溜めこむものではありません。

「うまくつきあっていく」ものではありません。

何らかの方法を講じて、解消していくものです。

体臭のきつい人とは、あまりお近づきにはなりたくないものですが、ストレスを解消して体臭を減らせば、新しい人間関係が構築されるかもしれませんよ!